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リコー PENTAX K-S1 レビュー

私はデジタル一眼カメラを、メイン(オリンパス)と、サブ(ペンタックス)の2システム保有しています。

前者の E-PM2(マイクロフォーサーズ)は、小型軽量でどんな撮影もこなす「仕事カメラ」として。
後者の *istDS と今回新規購入した K-S1(いずれも、APS-C)は、「趣味カメラ」あるいは「作品カメラ」として。

E-PM2 は優等生的に綺麗に撮れてしまうので、そこから少しはみ出した「遊び」や「実験」や「先鋭的」といった要素を、ペンタックスのカメラに期待していました。

古いけど現役の PENTAX *istDS

は本当に良いカメラです。現在でも通用するコンパクトなボディに、単3電池(eneloop も可)が使えるのもユニーク。ガラスプリズムとCCDで、リバーサルフィルムを入れた銀塩一眼のように、端正な写真が快適に撮れます。ただ、購入から約10年が過ぎ、最新のカメラボディについても勉強したいな、と考えておりました。そこへ、以前からちょっと気になっていた K-S1 が生産完了となったらしく、各カメラ店の店頭から在庫が消えていく中、価格が底値であることを確認した上で購入しました。姉妹機である K-S2 も悪くはないのですが、K-S1 と比べると大きくて重くて、しかも底値にはほど遠く、今回は購入候補から外れました(動画撮影時に外部マイクを使えるのは利点なんですけどね…)。

さて、PENTAX K-S1 ですが、今年(2016年)の2月にヨドバシカメラにて購入しました(取り寄せになってしまいましたが、メーカー在庫の最後の1台とのこと!)。K-S1 ボディのみ税込34,220円(ポイント10%を引くと、実質30,798円)でした。

K-S1 は、コストパフォーマンスが素晴らしいですね!
この機種もガラスプリズムですし、視野率100%のファインダーはクラス最高の出来映え。K-S1 の 2000万画素は、*istDS の600万画素と比べて、一回りから二回り高精細になったと実感できます。そしてこのコンパクトなボディに、シンプルなユーザ・インターフェイス。プロダクトデザイナーの心意気を感じました。

こうして、私の K-S1 ライフが始まりました(ちなみに K S って、私とイニシャルが同じなんですよね。まあ、どうでも良いことですが…笑)。


まずは *istDS と K-S1 の撮りくらべです。レンズには FA 35mm F2

を開放で用います(ここから先、いずれの写真もクリックで拡大します)。

K-S1 試し撮り(*istDS と比較)
[*istDS、35mm、f2、1/30秒、ISO 200]

K-S1 試し撮り(*istDS と比較)
[K-S1、35mm、f2、1/30秒、ISO 200]

パッと見でも、じっくり見ても、10年前に買った *istDS の方が綺麗です(エッジがシャープで、肉眼で見たものに近い)。K-S1 の方は全体的に白い光が広がっているような(光が飽和しているような)、甘い描写になっています。最初はAFに問題があるのかと思い、MFに切り替えて少しずつフォーカス位置をずらしながら撮影したりもしたのですが、結果は変わりません。K-S1 でも、f4 くらいに絞れば改善するのですが、*istDS の方は開放から「使い物になる」ので、根本的な理由はまだ分からないままです。カタログスペック上の違いとしては、撮像素子(CCDかCMOSか、あるいは600万画素か2000万画素か)の違いくらいしか目につきませんが、そんなことってあるのでしょうか? 撮像素子レベルでの受光の仕方の違いが影響しているとしたら、昔は直進性の高い光しか撮像素子上の各画素に届かなかったけど、今はそうでもない ── といったあたりの話とか?(良く分かりません…)

ともあれ、これまで(*istDS)は無邪気に開放からビシバシ使っていたのですが、これから(K-S1)は被写体の状況に合わせて慎重に絞り値を調整することにします。


さて、気を取り直して、実写性能のチェック!(以下、すべて FA 35mm F2 を使用)
まずは最近、気に入っている拙作スナップ集「さりげなく存在感のある建物」シリーズから何点か紹介します。

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f8、1/60秒、ISO 200]

(↑) f8まで絞っていますが、なかなか良い描写ではないでしょうか。Web掲載用に解像度は落としてありますが、階調もしっかりと出て、情報量が多い印象です。

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f4、1/125秒、ISO 100]

(↑) 階調が豊かなので、立体感が損なわれていないのが良いですね。
デフォルト設定だと色もシャープネスも人工的な感じがするので、カスタムイメージは「ナチュラル」で、彩度を「-2」、シャープネスを「-1」としています。これくらいが丁度良いと思います。

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f5.6、1/60秒、ISO 100]

(↑) これはグラフィックデザイン的な美しさを狙ったもの。
金属製の煙突状の筒の表面のテクスチャが良いアクセントになっています。

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f5.6、1/500秒、ISO 100]

(↑) これも白トビや黒ツブレのない階調豊かな写真。
手前の金網も、奥の金網も、きっちり解像しているので、臨場感を高めています。高精細感はローパスレスのおかげかな。
ローパスセレクターは普段はオフにして、モアレが出そうなときはオン・オフ両方で撮影しておくのが良いと思います。

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f5.6、1/60秒、ISO 1600]

(↑) 高感度撮影のサンプル。ISO1600 なら充分、実用になりますね。高感度撮影時のノイズの少なさについては、K-S1 が *istDS に圧勝しています。
「暗くても、ISO感度を高めて、シャッタースピードを高速にし、手持ちで撮影する」という新しい撮影スタイルを手に入れました。


以下、その他の作例も紹介します。

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f2.8、1/500秒、ISO 100]

(↑) 花の撮影には、やや甘めの描写でも使えます(というか、その方が適していることが多い)ので、f2.8 で撮ってみました。
背景のボケも含めて、絵画的な描写になりました。

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f2.8、1/180秒、ISO 100]

(↑) こちらの忘れな草も、清楚な可愛らしさが伝わるでしょうか?
蕊(しべ)の色の違いに注目です!

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f2、1/180秒、ISO 100]

(↑) こちらは開放(f2)で撮影。白い花(マーガレット)から、白い光が漏れているようにも見えます。
上述の絞り開放撮影時の不満点を、演出効果の一種として逆手に取った例です。

K-S1 試し撮り
[K-S1、35mm、f2、1/50秒、ISO 3200]

(↑) 最後に再び、高感度撮影のスナップ。ISO 3200 で、これだけ写れば立派だと思います。
これも絞り開放ですが、映画のワンシーンのように味わいのある作品に仕上がっていると思います。


今回は作例がありませんが、DA 16-45mm F4

と K-S1 とは相性が良いようです。どの絞り値でも安心して使えますし、描写もなかなか良いです。
ただし、かさばるので、常用しにくいのが残念…(とはいえ、見た目ほど重くない=365g のは Good !)。

なお、この換算24.5mmからの標準ズームレンズは、動画撮影時には大活躍です。
映画っぽい絵作りを目指して、Full HD(1920x1080)で 24p の動画撮影を色々と試してみたいと考えています。

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