JAA勉強bu会「能」鑑賞会

生まれて初めて能を観ました。

松濤の観世能楽堂に朝9時半(開場の1時間前)から並び、
・能「邯鄲」
・狂言「酢薑」
・能「水無月祓」
・仕舞「芭蕉」など
・能「鵜飼」
を堪能しました(夕方4時に終了)。


今回のお目当ては「邯鄲」(かんたん)です。
盧生が夢から覚める直前のシーンが実に見事!
能舞台ならではの表現で、たしかにアニメーションで表現するのは困難だと思いました。

今回、最も勉強になったのは、「能というのは、完成度の高さを味わうものなのだな」という点。
まず驚いたのが、登場人物たちの配置の完璧さ。どのシーンをとっても、デザイナーの職業病である「脳内カーニング」が不要なので、安心して舞台に集中できます。
それから、タイミングの妙。「申し合わせ」(リハーサルのこと)を1回しかしていない、とのことですが、とても信じられません!
「すべての動きに意味がある」というのは、理想とするアニメーションとの共通点だな、と思いました。

その他、覚え書き:
●能は、歌あり音楽あり踊りありコーラスもありの「ミュージカル」だ。
●能の音楽には「絶対音階」がない。その場で、シテやワキなどの声に合わせてしまう。
●客電が明るいままなので、舞台との一体感がある。ちなみに、舞台の照明のフェードイン・フェードアウトはない。
●この舞台と様式を使った「新作能」というのもアリだな。
●アニメーションだけではなく、人形劇の参考にもなる。

2週間前に、笠井賢一先生の講義を受けていたので、非常に分かり易かったです。
(逆に言うと、予習をしていないと、さっぱり分からなかった可能性が高いです…)

「空降(そらおり…足を踏み外し、現実に一瞬戻る様子を表現する)を超える演出ができるか?」という先生の言葉が印象に残っています。

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